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何枚も下駄を履いて、強い位置に自分を置く必要があった1

私について

初回の話題がこれってどうよと思ったけど、つまらない自己紹介の延長もかねて。
自己紹介にあるように、私の就活は成功した。
まだ十分売り手市場だからと言われて楽だろうと思っていたら、突然のリーマンショックで採用が縮小したにも関わらず、思っていたとおりの会社に内定できた私は、やっぱり運に恵まれていたと思う。

そこまでガツガツ稼いで忙しくしたいとは思ってなかったし、上の立場になることを望んでいなかった。
育休産休はしっかり取れて時短勤務がしばらく出来て、社会復帰もすんなり出来て、年収も300~400万程度稼げるような会社なら、まぁ共働きしつつ家事だってある程度きちんとこなせるだろうと思っていた。
それが楽だからとかではなく、おそらく一般的にそれを求めている男性層が多く、私自体もそれに抵抗がないからという、なんともつまらない理由だったが、別に不満なんてなかった。
仕事が好きな人、頑張りたい人が頑張ればいい。全ての人が主張が強いのもそれはそれで多分社会構図的に困るわけだし。

そう思っていた私だったが、就職後すぐに付き合いだしたある男のせいで人生を180度変えられてしまった。
人生観についてはまた別記事にしたいと思うけど、その時のことを何回かにわけてだらだらを書こうと思う。

余裕がない人はどこまでも卑屈になって攻撃的になる

元彼は付き合った当時27歳で、金銭的にも精神的にも相当余裕がない人だった。
2回転職していたが、販売職から最終的には社会インフラ企業に入社という華々しい職歴の持ち主。
業界的には私以上に安定している会社に勤めていたのだが、常に不満ばかりで常にイライラしていた男だった。

私も似たようなところにいたので、こういう会社の現場の特徴は想像するに容易いことだ。
こういう系統の会社の現場職というのはだいたい、一般的な中小企業と比べるとぬるい。
ルールは存在するもののその通りに実践できないから、例えばお客様によって、現場判断によって、楽な対応に変えるということもあるし、
おそらく根性だってキツキツのブラック企業と比べるとないはずだ。だって不要だから。
そんなことはわかっていて入社したのだろうと思うのだが、どうも割り切れなかったらしい。
よく、人によって態度を変えるなんてとか、やりかたが云々とか愚痴愚痴言っていた。
またそれ以上に、自分より年下の先輩が偉そうな口を聞くことに腹を立てていた。
そして、私や彼と同業の友人(共通点はどちらも新卒で「ぬるい」会社にたどり着いている)は、だからダメなのだと良く言っていた。

これは私の憶測なのだが、彼はあの会社ではおそらくそこまで仕事が出来る方ではなく、あまり上の人間から好かれていなかったのだろう。
ああいう会社の現場職は、直接的な頭の良さよりも、経験に基づく仕事の出来と、上司にかわいがられることが大事なのだが、
自分より下の先輩が、自分に対して敬語を使わないことに対して注意するなどという愚行を働く男なのだ。かわいがられたりするわけがない。
しかも転職して1年そこらじゃ仕事は新人と同レベルだし。
今考えればなんて馬鹿な男なのだと思うのだが、22とか23歳程度の働き始めの私はそこまで賢くなかった。
「ああ、たしかに自分は楽な環境で生きているよな、ダメだな」と妙に思ったものだ。

また、元彼は専門学校卒で、私は大卒だった。
地元が一緒だったので、彼の高校レベル、専門レベルがどんなものかは容易に想像できた。
多分、向こうも同様だったのだろう。
ある日こう言っていた。
「高井が行った大学に入りたかったけどダメだったんだよな」
私が入った高校は偏差値65程度の進学校だったので、入った大学の受験は一言で言えば余裕だった。
対して彼は、地元では名前を書けば入れるような高校出身なのだ。
ここまで学歴差があるのだから、まぁそりゃ落ちるのもわかるが、就職してしまえば「今どの企業にいて、どのくらいお給料をもらっているか」がわかりやすいステータスなのだ。
そう思えば、元彼なんていい方だろう。多分潰れない会社だし。
と私は思っていて、学歴なんぞ話題に上げたことすらなかったけど、多分元彼はずっと劣等感を抱いていたのだろう。


事ある事に、大学なんて4年間金出してチャラチャラしてるだけじゃんか。どうしてそういう人間の方が給料がいいんだろうな。
○○高校(私の出身高校)に行ってもどうせ○○大学(某旧帝大)に入れる人間なんてわずかじゃん。
高卒とかで働いてるやつの方がよっぽど考えていてお前らよりよっぽど偉い。

とかなんとか言っていた。
今ならハイハイ嫉妬乙で済ませるが、当時はやはり私は馬鹿だったのだ。
実際逃げ切ってから、こういうのがモラハラの洗脳なんだと、あとから検索していて知った。


元彼はバツイチで子供1人がいた。しかもその子供はまだ1歳くらいだった。
付き合って1ヶ月ほどしてから、実はバツイチで子供がいると言うなんて卑怯だ。
別れたくないほど好きだったからではない。自分が悪者になりたくないから、私は大丈夫だよと言った。
これがまず第一のミス。

「自分は幸せな結婚をして、子供を作って今度こそ幸せになりたい」
「嫁が自分を捨てた、嫁が悪い。今度は絶対に幸せになる、大事にする」
「確かに自分も少しは怒ったのだが、それは明らかに嫁が悪かったのだ」
「専業主婦でいつもいつも嫁は実家に帰っており、俺は1人で食事だった寂しかった」
「すぐに結婚しよう?結婚はいつにする?子供も早く作らないとすぐ30になっちゃうよ?」
と自らに課した呪いのように語っていた。


すぐに結婚したい相手なら、もう少し前向きな返事をしただろうけど、バツイチ子持ちとか自分が親でも一瞬躊躇する。
まして私よりは保守的な思想を持つ親なのだ。絶対に反対する。
だから適当なことを言って、もう少し付き合ってからにしたいと言った。
付き合ってすぐにDVの兆候はあったが、それがDVにつながるのかどうかわからなかったのは私の無知による罪だ。
既に若干モラハラ洗脳にかかっていて、自分も悪いところあるんだろうしなどという馬鹿な思考を持っていた私は、「もう少し付き合ってから親に報告する」という決定を下した。
第二のミスで、全ての元凶の始まりだった。

激しくなるDV

付き合った当初はけっこう離れたところに住んでいたのだが、私の借上アパートのすぐ傍に引越してきてから、DVが顕著になった。
自分の思い通りにならないと怒鳴る、叩く、殴るが普通なのだ。
私の父も親戚もみんな温厚で、学生時代の男友達も温厚だったからショックが大きかった。
そして少ししたら同棲したいと言い出し、一応ダメ元で親に確認したら案の定NG。
また殴られて、怖くなって借上アパートを解約し、内緒で同棲を始めた。
これも選択ミスだ。

元彼は仕事柄毎朝決まった時間に勤務する仕事ではない。
例えばとある日に、私が会社に行く時に車で送ると言った。普通に送ってもらった。
別の日に、元彼は寝ていたので、起こさず行こうとしたら何故か怒られた。送るよと。
また別の日に、元彼は寝ていたが、前回のことがあったので起こしたらまた怒られた。寝てるのに何故起こすのだと。
ちょっと不貞腐れるくらいならまだ可愛いものだ、そんな生易しいもんじゃない。
男性が怒ると女なんてすぐ殺せるのだろうなと知ったのはこの頃からだ。日々身の危険を感じて生きていた。
運転中にブチ切れて、助手席の私を叩きながら荒い運転をするのだ。
元彼が怒鳴り、私が泣く。一ヶ月に1回くらい何もない日はたまの平和。

当時働いていた会社は飲み会はほとんどなかったが、四半期に1回くらい歓送迎会があった。
それには一応毎回参加していたので、日時を元彼に伝え、問題なく了承してもらったはずなのに、
何故か帰宅するとブチ切れて殴られる。時間だって言ったとおりなのに。
もうこの辺りから、元彼のDVなどで完全に鬱になり、一旦休職することになってしまった。
元彼は仕事が辛かったのだろうと判断したようだし、私もそのように伝えていた。殴られたくなかったし。
ここでまた選択ミスしたのは、親には一切その素振りを見せなかったこと。
もし親にちゃんと言えていればすぐに帰れたのに。

親への紹介

3年も付き合うと、結婚したいと煩くなってきたので仕方なく親に会ってもらった。
うちの親は絶対会いたくないと言っていたものの、「3年も付き合っているのだから、もしかしたらすごく良い人なのかもしれない」と思ったらしい。
実際は別れるというと殴られるからってだけなんだけどね。
実際親の方は、会って早い段階で「こいつダメだわ」と思ったらしい。
私もずっと気にしていたが、子供のことで、こちら側サイドと意見が完全に異なるからである。
元彼の意見としては、「今は元妻が引き取っているが、万が一元妻が死んだとしてもこちらに来ることは 絶 対 に(ここ主張)ない。なぜならまともに育てたことがない男より、元妻の両親などが育てるのが普通だから」
両親側としては「んなわけないだろう。血縁的にも法律的にも親子なのに。別に引き取ることは仕方ないが、そういう思いなのは子供に対してどうなんだ」
うちの親が、私が思っていたことを代弁していた。
元彼が引き取る気がないから大丈夫と言っているのにはずっと引っかかっていた。

で、帰りの車でさんざん叩かれ怒鳴られ、帰宅して、携帯電話を投げつけられて、瞼の当たりを切って。
あ、こいつダメだわ。このままだと殺される。そう思って引っ越しました。
目の部分の筋肉が裂けてしまっていて、すこし当たり場所がずれていたら目が開かなくなってしまう可能性もあったらしい。
元彼も、まさか私に血が出るほどの怪我を追わせてしまうとは思っていなかったようで、放心状態になったあと、別れることを了承しました。

その後

私と別れる直前に、すぐ結婚したいという女性と付き合った(しかもお前なんかよりよっぽど綺麗でいいだのなんだの言われた)が、すぐに彼の暴力性に気づき、結婚前に破局。
今はどうしているか知らないけど、仕事はまだ同じ仕事をしていると思う。

私の方はいずれ別に書く予定だけど、思考が変わった。
自分の立ち位置を上に持っていかないとダメだと。
「好きを仕事に」とか「やりがい」なんていいものではなく、食い物にされないためには自分を強い位置に置いておく必要があると思ったから。
鬱で何ヶ月も休職してしまった会社に戻れるくらい図太くないし、多分戻っても何も変わらないから辞めて。
「社長」……当時はまだただのサラリーマンだった中年のおっさんと会うことになった。